全日本ナショナルチームの皆川賢太郎(アルビレックス新潟)は、12月8日、オーストリアでトレーニング中に、右膝の前十字靭帯を断裂する怪我を負った。
ワールドカップ北米シリーズ終了後、12月6日に皆川はアメリカからヨーロッパに到着した。雪上トレーニング再開直後となる8日、滑走中に膝を痛め、すぐにインスブルックでMRI検査を行ったところ、前十字靱帯が切れていることが判明した。
怪我の程度は歩行したり、自動車の運転を行ったりする程度であれば差し支えない状況ということだ。
皆川は日本に緊急帰国し、治療に専念する予定だ。今シーズン中の復帰は困難な状況だ。
なお、2002年に負った怪我は左ひざで、このときも同じく前十字靭帯断裂だった。
◆上田満アルペン部長のコメント
10日に児玉ヘッドコーチから連絡が入り、大変驚いている。昨年はトリノオリンピックで4位の成績を挙げている選手であり、今シーズンも調子がいいとの報告を受けていた。来年2月の世界選手権でのメダル獲得も期待していた。大変残念だが、本人には、治療に専念して1日も早く回復して、2010年に開催されるバンクーバーオリンピックを目指して頑張って欲しい。
◆児玉修ヘッドコーチの報告
8日にオーストリアでトレーニングをしていたときに起きた。転倒したわけではなく、左ターンをした時に右スキーが急にグリップし、同時に右膝が極端に内側に入ってしまい、靭帯を痛めてしまった。大きな痛みはなく、見た感じでは、それほど腫れていない。ただし、若干膝に水が溜まっているような感じを受ける。
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