TECNICA S.p.A. (イタリア)は佐々木明選手とスキーブーツの使用契約を締結したことを発表した。
TECNICA S.p.A.社長のアルベルト・ザナッタは、佐々木選手のテクニカファクトリーチーム入りに対して、「世界の頂点を目指した活動に最大限の支援体制をとる」とのコメントを発表し、佐々木選手に対して最大限の支援を行う旨を公表した。
なお、佐々木選手のスキーマテリアルチェンジ(ブリザード)に伴い、ビンディングはマーカービンディングを使用することもあわせて決定した。
佐々木選手と言えば「サロモン」と言えるほど、これまでサロモンと佐々木は「蜜月の関係」を送ってきた。実際、今日の佐々木の活躍は、ジュニア時代のサロモン(日本)の献身的な支援を抜きには語れないと言って良いほどだ。また、サロモンにとっても、佐々木を看板に、大いにPR活動を行えたことは間違いない。
しかし、多くのトップ選手がそうであるように、自分の成績に繋げるため、およびアスリートとしての価値を高めるためには、マテリアルチェンジは避けては通れない道でもある。
トリノオリンピックを終えて、佐々木選手の活動もひとつの区切りを迎えた今、マテリアルチェンジは、最高のタイミングと言えるだろう。
もちろん、「サロモン3点セット」から「ブリザード・テクニカ・マーカー」と、すべてのマテリアルをチェンジするのは、大きな賭けでもある。ただし、長いスパンで考えれば、次の4年の最初の年となる今年というタイミングを、見逃さなかったという分析も行える。
単純に07シーズンの成績だけで、今回のマテリアルチェンジの成功/失敗を判断するのではなく、このマテリアルチェンジが、この4年間のスキー選手としての人生に、どんな影響を与えたのかを判断したい。
PHOTO:Yoshio Takusagawa
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