昨日の女子の開幕戦に続いて、男子のワールドカップも、オーストリア・ソルデンで開幕となった。コースは女子とまったく同じコース、レッテンバッハ氷河上のコースだ。
1本目のトップは、2年連続でこの開幕戦を制しているボディー・ミラーが獲得する。2位には0.40秒差で、前年、ミラーと激しくトップ争いを演じたベンジャミン・ライヒが並ぶ。3位、4位には、やはりこのコースと相性の良い、マッシミリアーノ・ブラルドンネ(イタリア)、フレドリック・ニイベルグ(スウェーデン)と続いた。
このまま2本目も、ミラーが簡単に逃げ切ると思われたが、今回はそうはいかなかった。中盤に大きくタイムロスして、1秒近く失って逆転を許してしまった。
こうして優勝が転がり込んだのは、1本目5位だったヘルマン・マイヤー(オーストリア)。ヘルマンは2001年秋のバイクの事故以来、大回転では苦戦を強いらていた。ようやく昨シーズンに復調の兆しを見せていたが、今シーズンは開幕戦でいきなり勝利、この種目での活躍はもちろんのこと、総合優勝争いでも、ボディ・ミラーの強力なライバルとなることは間違いないだろう。
3位には、今シーズンから「Made in Japan」のレクザムブーツを履く、ライナー・シェンフェルダー。大回転での表彰台は初めてだ。
なお、このレースには日本から吉岡大輔(チームアルビレックス新潟)、佐々木明(ガーラ湯沢)が出場したが、吉岡はトップから6秒78遅れ、佐々木は3秒69遅れで2本目に進めなかった。
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