1月7日、スイスのアデルボーデンで男子スラローム第4戦が行われ、スイスのマーク・ベルトードがゼッケン60番から大逆転の優勝を遂げた。ベルトードはこれが初優勝となる。
ベルトードは1983年生まれの23歳、今季ビーバークリークで行われたスーパーコンビで、2位に入っているが、単一種目でのリザルトは、これまでのところ皆無に等しい。滑降からスラロームまで起用にこなす選手だが、これまでの評価はどの種目も中途半端という印象程度しかなかった。
今レース、1本目が55.14秒の27位と、かろうじて2本目進出に引っかかった程度だったが、2本目に目を疑うような52.28秒という驚異的なタイムをたたき出し(2本目2位のタイムが53.81秒で、ほとんどが55秒台)、27人抜きという離れ業をやってのけた。
この優勝は、レース展開からして「フロック」と思われても仕方のない成績だ。そうした雑音を消すためにも、今後のベルトードのレース運びが注目される。
なお、日本の佐々木明(TCS)は14位と、今ひとつ振るわなかった。花田将司(北海道東海大)は2回目に進めず、湯浅直樹(アルペン)は1本目で途中棄権した。
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