1月30日、オーストリア・シュラドミングにてワールドカップ男子スラローム第7戦が行われ、オーストリアのベンジャミン・ライヒが優勝した。ライヒは今季3勝目、スラロームは開幕戦以来2勝目となる。
2位には、キッツビューエル2連戦で旋風を巻き起こした、イエンス・ビグマルクが続いた。ビグマルクは、比較的単調で簡単なコースだったキッツビューエルのコースだけではなく、急斜面中心のシュラドミングでも力を発揮、その実力が本物であることを証明した。
3位には好調マリオ・マット(AUT)が続き、オーレ世界選手権でのスラロームの出場切符を確実なものとした。
4位には、ついに第1シードまで登りつめてきたスイスのマーク・ベルトッドが続いた。ベルトッドも、アデルボーデンの奇跡が本物であることは間違いない様子だ。
ここ数戦のワールドカップ・スラロームは若い世代の台頭が続いている。これまでのカービングの滑りをさらに進化させたテクニックを武器に、環境の変化の著しいスラロームを席巻し始めた。
一方、日本勢は、やや取り残されつつある。佐々木明(グローバル・エクステンド)、湯浅直樹(アルペン)共に調子が上がらず、今回も2本目に進めずに(両選手とも1本目途中棄権)、これで3戦連続でノーポイントに終わった。
現在、佐々木のスラローム・スターティングリストは15位、いよいよ正念場だ。
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