1月13日、スイス・ウェンゲンで男子滑降第6戦が行われ、アメリカのボディー・ミラーが優勝した。ミラーは今季滑降では2勝、今季通算4勝目となる。
■□■ MICKYの現地レポート ■□■
伝統のラバホーンレース、その表彰台の中央に立ったのは、今季も高速系種目が好調のボディ・ミラーだった。
昨日、バーンコンディションが荒れるのを嫌って、スーパーコンビのレースを中止した甲斐があったか、土曜の本日、天気はピーカン、放射冷却現象によって一気に気温も下がってくれた。そのためバーンはカリカリのアイスバーンとなったが、実際には表面だけといった感じだった。
そんなコンディションの中でレースは開始され、まずはスイスのアンブロシ・ホフマンが13番スタートでトップに立った。それからしばらくは、ホフマンがトップに立ち続けたので、会場を盛り上げた。
しかし、さすがにゼッケン30番近くになると、早いレーサーが続々と登場。まずは25番スタートのフィル・ペーター(ITA)がホフマンを上回ると、さらに26番スタートのミラーがそれを更に上回る。
そうした雰囲気の中で好調のディディエ・キューシュがスタート。会場はヒートアップし、地元の応援に熱が入ったが、キューシュは僅かにミラーに及ばず2位。結局、このままレースは確定となった。
レースはこうして大いに盛り上がって終了したが、何はともあれヨーロッパは雪不足。明日の日曜日に予定されているスラロームのキャンセルが決定し、スーパーコンビが行われる予定となった。
このスラロームは、次戦に予定されていたシャモニーの代替地であるヴァルディゼールで行われる予定だが、これもあくまでも「予定」。まだ決定ではない。
とにかく、今年のワールドカップは、すべてが「予定」という言葉で終わらせなければならない。伝統のハーネンカム、キッツビューエルも雪不足で、現在のままでは開催はかなり厳しいという話だ。プレスセンター内は、この状況に混乱気味で、これからどうなるのか、不安を持ちながらの日々を送っている。
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