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			 男子スーパーGの開幕戦となるレークルーズのレース会場は、大きな驚嘆に包まれた。地元カナダの若干22歳のジョン・クチェラが、ワールドカップ初優勝を果たした。 
 
 これまで、クチェラのベストリザルトといえば、05年のシャモニの滑降で14位が最高。昨シーズンのベストリザルトは滑降で25位、スーパーGでのベストリザルトは26位という選手でしかなかった。 
 
 スーパーG第1戦は、フィニッシュエリア付近でも氷点下27度と、極寒の中でのレースとなった。そのため、雪面にマッチしたスキーをチョイスするのが難しい状況で、その点ではクチェラに地の利はあったかもしれない。ゼッケン1番でスタートしたクチェラは、当然1番のタイムでゴールし、最後までこのポジションを守った。 
 
 レイクルイーズでカナダの選手が優勝したのはこれが初、高速系種目でカナダの男子選手が優勝したのは、94年のエド・ポディビンスキー以来となる。 
 
 2006年に行われるバンクーバーオリンピックに向けて弾みをつける結果となった。 
			 
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