トリノ五輪、アルペン女子種目の最終競技となる大回転は、意外な勝者を生み出した。アメリカの若きオールラウンダー、ジュリア・マンキュソが、1本目、2本目とも素晴らしいタイムをたたき出し、金メダルを獲得。ワールドカップでは、全種目を通して未勝利、大回転では表彰台も経験していなかったが(最高位は5位)、この大舞台で力を発揮。見事な金メダルだった。
激しい風雪に加え、濃い霧にも見舞われ、最悪のコンディションに包まれたセストリエール、マンキュソが驚きを与えた。圧倒的に強かったアニャ・パーソン(SWE)を0.18秒抑え、トップにたったのだ。
2本目もコンディションは好転せず、厳しいコンディションが続く。1本目13位だったアンナ・オットソン(SWE)がスーパーラップを叩き出し、レースを引っ張り、1本目3位のターニャ・プチアイネン(FIN)がゴールするまでトップを守り、レースを盛り上げた。
続く1本目2位だった、女王パーソンは、驚くほど遅れ脱落。これで余裕が出来たが、1本目ラップのマンキュソはのびのびとコースを攻略。2本目もラップに0.01秒遅れの2位のタイムで、圧倒的なタイム差で優勝を遂げた。
クロアチアのヤニツァ・コスタリッチは、今レースはやはり出場しなかった。また日本からは広井法代(アルビレックス新潟)が出場、26位という成績を残した。
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