天才ベンジャミン・ライヒの手に、ようやく金メダルが舞い降りた。男子大回転は、優勝候補のベンジャミン・ライヒが逆転で、ようやく金メダルを獲得した。
ラップタイムでも1分10秒を超える長いコースで行われた男子大回転、1本目を終えた時点では意外な結果に終わった。ラップタイムは、シーズン前はまったく無名だったカナダのフランシス・ブーケ、2位はジョエル・ショナル(FRA)、3位は大ベテランのフレデリック・ニイベリ(SWE)とヘルマン・マイヤー(AUT)が同タイムという結果。優勝候補のライヒは5位、ボディ・ミラー(USA)は1秒以上も差をつけられてしまう結果となった。
しかし2本目、ライヒは本領を発揮して圧倒的なラップタイムを獲得して、見事に逆転で優勝を飾ったのだった。
2位は「一発屋」のジョエル・ショナル(FRA)。かつて絶頂期のヘルマン・マイヤーを脅かした正確なテクニックは、この難易度の高いコースで見事に花開き、銀メダルを獲得した。3位銅メダルはヘルマン・マイヤーへと渡った。
日本からは佐々木明(ガーラ湯沢)と吉岡大輔(アルビレックス新潟)が出場。佐々木は1本目途中棄権に終わったが、吉岡は1本目に大きな失敗を繰り返して大きくタイムロスしたが、2本目はうまくまとめて24位という成績を残した。
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