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			 2月14日、オーレ世界選手権男子大回転(本選)が行われ、滑降で金メダルを獲得している、アクセル・ルンド・スヴィンダル(NOR)が優勝。今大会2冠目のタイトルを獲得した。 
 
 2位には、今大会のシンデレラボーイ、ダニエル・アルブレヒド(SUI)が獲得、今大会に入って一気に成長している。 
 
 3位にはワールドカップでも好調だった、スイスのベテラン、ディディエ・キュシュが入った。キュシュは世界選手権では初のメダル。ビッグイベントのメダルとしては、長野オリンピックでのスーパーG銀メダル以来となる。悲願のメダル獲得となった。 
 
 なお、日本からは予選2位で通過した、佐々木明(グローバル)が出場。28位と健闘した。  
 
写真:1本目ゴール直後の佐々木明。31位の表示に、最初は憮然とした表情r 
 
◆◇◆ Mickyの現地レポート ◆◇◆ 
 
 オーレ世界選手権の男子GSは、スヴィンダルの2冠以上に、スイス勢の好調さが目立った。1本目に出場4人がトップ10に入る健闘。ミカエル・フォン・グリュニゲンの引退以来、良いところがなったはずのスイスチームだったが、ここにきて一気に若手が成長し、ベテランが蘇るという、最盛期を迎えている。 
 
 そのスイス勢の中で、最大のサプライズはゼッケン17番から1本目にラップを獲得したダニエル・アルブレヒトだ。優勝こそ逃したものの、スーパーコンビの金メダルに続き2位銀メダルを獲得。 
 
 それに続いたのは、ベテランのディディエ・キューシュ。厳しいシーズンが何年も続いていただけに、キューシュは人一倍喜んでいた。 
 
 優勝した滑降の覇者スヴィンダルは「強い」という印象を与える選手だ。ノルウェー&世界選手権と言えば、直前に引退したチェティル・アンドレ・オーモットを誰もが連想する。記者会見では「世界選手権を前にオーモットが居なくなった影響は」という質問が集中。 
 スヴィンダルは「ノルウェーは小さなチームなので、もちろんやらなきゃというモチベーションがあがった」と、若手への継承がうまくいったことを語った。 
 
 一方、今大会不調なのがオーストリアだ。ここでも不調さは相変わらずで、現状では(男子は)金メダルなし(銀2つ)。この不調の理由には、雪質は無視できない。 
 
 スヴィンダル曰く「雪質が北米のようだ」ということ。毎年、北米シリーズでは調子の出ないオーストリア勢だが、その影響もあるかもしれない。 
 
 佐々木明は1本目で30位と健闘した。1本目ゴールした時点で、旗門不通過のクリストフ・グリューバー(AUT)のタイムが残っていたので、電光掲示板には31位と表示されていた。それを見た佐々木は天を仰ぎ、倒れこんだ。よほどリバースに残りたかったのだろう。 
 
 その願いが通じたか、2本目はトップスタート。結局28位でフィニッシュした。ワールドカップでは良いところがなかったが、これで乗ってくれればスラロームに期待できる。 
			 
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