2月6日、延期となっていた男子スーパーGが行われ、イタリアの伏兵、パトリック・スタウダッシャーが、大番狂わせの金メダルの獲得となった。
3日に行われる予定だった男子スーパーGは、悪天候により2度の順延を経て、3日遅れでようやく開催。その結果は、誰も予想できないような結果に終わった。
優勝したスタウダッシャーは、1980年生まれの26歳と、“若手”と呼ぶにはやや歳を重ねている部類の選手。これまでの最高位は今季ボルミオで行われた滑降での5位、スーパーGでの最高位はヒンターステューダでの8位と、上昇基調にあったが、メダル候補と呼ぶには頼りない成績が続いていた。
ところが、この日は力を爆発させ、ワールドカップの表彰台をも飛び越して一気に金メダル獲得となった。
2位には、意外性の男、オーストリアのベテランダウンヒラー、フリッツ・シュトロブル、3位にはスイスのメダルハンター(これで5つ目)、ブルーノ・ケルネンと続いた。
一方、ワールドカップで好調を保っていた選手は軒並み下位に沈んだ。連勝中だったボディ・ミラー(USA)は24位、アクセル・ルンド・スヴィンダル(NOR)は13位、ヘルマン・マイヤー(AUT)は7位、開幕優勝のジョン・クチェラ(CAN)は30位と、失望する結果に終わった。
日本からは佐々木明が出場、結果はトップから3秒69遅れの54位だった。
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