2月17日、オーレ世界選手権では、大会最後の種目である男子スラロームが行われ、オーストリアのマリオ・マットが優勝。オーストリア男子に今大会初のメダルをもたらせると共に、自身には01年サンアントン世界選手権以来の2つ目の金メダルを獲得した。
レースは大荒れだった。出場選手74人中、完走したのは僅か25人。第1シードで完走できたのは僅か5人という大波乱の展開だった。
1本目で、メダルが期待される選手の大半が途中棄権。好調だったはずの地元スウェーデン勢も失望する結果だった。
そんな中、マットだけは何故か好調。1本目、2本目ともスーパーラップでの完全優勝。2位に約2秒もの大差を付けての優勝だった。
2位には調子を取り戻しつつあった、イタリアのマンフレッド・モエルグが入った。3位には、今季何度か上位に顔を出していたものの、ほぼノーマークだったフランスのジャン・バプティスト・グランジェが入った。
日本からは佐々木明(グローバル)と湯浅直樹(アルペン)が出場。佐々木は1本目途中棄権に終わった。湯浅は1本目で15位と好位置に付けたが、2本目に順位を落として18位に終わった。
◆◇◆ Micyeの現地レポート ◆◇◆
多くの途中棄権者を出した今回のレース、その原因は、雪質に起因すると思われる。
1本目、2本目とも上部と下部、またその間でバーン状況が異なっていた。引っかかる雪と、アイスバーンが交互に出てくる状況で、これが選手たちを悩ませた。
さらに、そこへ意地悪なセットが立てられ、これが途中棄権者を数多く出す結果となった。
選手たちは口々に「意地悪なコース」と呟いていた。
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